小さなコラム -1-

 

   今持っている服をどう組み合わせてお洒落を演出するのかに人々の関心が集まり、その道のプロであるスタイリストのお手本のようなコーディネートの教科書が爆発的ヒットを記録しました。少し前の発刊になりますが、2009年の押田比呂美さんの「コーディネート・大人の法則」や2011年 石田純子さんの「大人の着こなしバイブル」、2012年 大草直子さんの「大草直子のStyling Book」、菊池京子さんの「K.K closet 」など私も読ませていただきました。


f:id:Fumiko-Q:20190711133500j:plain  f:id:Fumiko-Q:20190711134923j:plain  f:id:Fumiko-Q:20190711135626j:plain  f:id:Fumiko-Q:20190711135649j:plain

   また、「断捨離」の流れに乗って、沢山持つよりも良質な物を必要なだけというファッションの潮流も注目を集めています。2012年に出版されたドミニック・ローホーさんの「99の持ちもので、シンプルに心かるく生きる」や2014年ジェニファー・L・スコットさんの「フランス人は10着しか服を持たない」などです。

f:id:Fumiko-Q:20190711140212j:plain   f:id:Fumiko-Q:20190711140225j:plain

    さて、ではこういった本の教えを読んでおしまいにせずに、私達の日常生活に本当に活かすことはできるのでしょうか?かくいう私もお洒落は好き、新しい服を見ると買いたくなる、でも自分らしい着こなしになっているのかどうか自信がない一人です。雑誌を見ると色々なテイストに憧れては服を買い、セールになっているから安いと言ってはまた服を買い、クローゼットを溢れさせています。良質な物を必要な数しっかり揃えて、上手に着回して自分を個性的に演出する、なんていうのは夢のまた夢です。

 「衣」のコーナーでは、こういった現代の贅沢な悩みとも言える”着こなし”について、同じ悩みをかかえる読者のみなさま方と、現実に向き合いながら考えていきたいと思います。