服の断捨離

増えていく洋服

 一番少ない服の枚数で過ごすことができたのはアメリカに1年間住んだ時でした。日本から持って行く荷物の量を最低限に抑えないといけなかったので、服も必要最低限にしました。そしてアメリカ滞在中には新しい服を買うことは控えました。あちらの服のサイズは日本人には大きくてpetitのサイズしか着られなかったのと、留学中で支出が収入より明らかに上回っていたためです。アパートには大きな備え付けのクローゼットが2箇所にありましたが、服が吊ってあったのは1/4程度でした。その1年間はミニマリストに近い着回しをしていたように思います。

 日本に帰ってきてからは少ない服で暮らせた1年間を振り返り、これからどういう服を着て暮らそうか?と考え始めました。独身時代に持っていた「お嬢さん」のような可愛らしい服から脱却してまずは「大人の女性」を目指そうと思いました。長いフレヤ-スカートをほとんど捨てて、タイトスカートにしてみました。タイトスカートにすると収納スペースの空きが広がりました。少し細めのパンツスタイルにも挑戦しました。クラス感のある「できる女」のイメージに憧れました。少々高くても長く着られることを条件に「高級ブランド」を探したりしました。

 服が増え始めて困ったことになり始めたのは10年前くらいからでしょうか?少し広い家に移り住んで納戸にできる部屋が出来た頃から服がだんだん増え始めました。まず1つの原因は、高級ブランドを買うと「勿体ない」ので売ること、捨てることができなくなりました。にもかかわらず、どんなに高級品でも何年も着ていると飽きてしまうという自分の困った癖もわかりました。そこで高級路線から一転して捨てるのが惜しくない1000~2000円台の服を沢山買い始めました。安い値段ならきっと思い切って手放せるかな?と。カタログショッピングで「ちょっといいな」と思うとすぐ買ってみることにしました。月に何着も買って服はどんどん増えていきましたが、「飽きた」というだけの理由でシミもほつれもない服を捨てることは中々できませんでした。